母他牧場生産馬のSP決定方法            Last Update 2009/02/18

母他牧場生産馬はBCパスが取れないため、
能力を確定しにくいのですが、
藤枝チェックを活用することで能力を決定することが可能になります。

藤枝チェックとは

藤枝お任せ調教は次のようなシステムになっています。

☆藤枝厩舎のお任せ調教システム(ベスト馬体重よりやや上で非遠征時)
・体調「少しずつ・・・」のとき
SP未完成→坂路
SP完成後→ダ併せ
・レース登録時
SP未完成→芝強め(ただし丈夫産駒は芝一杯)
SP完成後→W一杯

この藤枝お任せ調教のシステムを利用してSP完成までのSP調教本数を数える方法が
藤枝チェックと呼ばれる方法です。(僕が勝手に名づけましたw)

藤枝チェックの注意点

藤枝厩舎のSP完成の判定基準に成長の壁は考慮されません。
つまり、例えば遅普通産駒が2〜3歳時に成長の壁でSPの成長が止まっている段階でも
藤枝厩舎はSP未完成と判断してSP未完成パターンの調教を実施します。

したがって、普通に藤枝お任せをしてSP調教の本数を数えていくと、
成長の壁にぶつかっている間の余計なSP調教をカウントしてしまって
SP完成までに必要な正確なSP調教本数が分かりません。
藤枝チェックをする際は、このような状況を回避するために
例えば遅普通産駒は2歳時は何もせずに放置しておくなどの工夫をする必要があります。

なお、早熟産駒でも2歳1月に入厩させてお任せをすると
成長の壁にぶつかるという経験をしたことが僕は1度ありますから
たとえ早熟産駒の場合でもやや遅めにお任せ調教開始させたほうがいいと思います。
(もちろん超早熟には成長の壁がありませんから2歳1月からお任せして問題ありません)

成遅普通以降の成長型の場合

遅普通以降の成長型は母他牧場生産馬でも藤枝チェックで容易にSPを決定できます。
以下に示す方法はその一例です。

SPコメント週からKSPの候補を割り出す。
今回の場合、2月3週SPコメントで
KSP52or60or68だったとする。
この場合、SP完成値は87or95or103であり、
デビューOKコメント時点でのSP値は
完成値の半分(小数切捨)なので43or47or51となる。
すると、SP完成までに必要なSP調教本数は
44本or48本or52本ということになる。

3歳1月1週に入厩

2ヶ月ほどお任せ調教
(この間のSP調教本数を数える→M本だった)

ダート短距離戦で勝利
(レース1戦でSP成長→SP調教2本分に相当)

お任せ調教を解除(成長の壁の回避のため)

4歳1月1週にお任せ調教再開
レースに登録されるたびにキャンセルしながら進める。
SP完成が期待される数本前になった頃に
(今回の場合は40本くらいから)
VTRを用いて体調を「少しずつ・・・」と言われるように固定する。
調教が坂路からダ併せに変わった時にSPが完成したことになるので
4歳1月1週からそれまでのSP調教本数を数える→N本だった。

以上よりM+2+Nが完成に必要なSP調教本数。
例えばM+2+N=48だったとするとKSP60に決まるわけです。

早普通以前の成長型の場合

普通型以前の成長型では、藤枝チェックだけでは能力を確定できません。
時計等からおおよその判断は出来るでしょうが、
超絶に騙される可能性もあり100%信頼できるわけではありません。
どうしても能力を確定させたい場合は
以下の2通りの方法が考えられます。

(1)1歳セリパスを使う
(2)藤枝チェックと右1チェックを組み合わせる

より単純な方法は(1)です。 つまり、適当な能力の1歳セリパスを用いて
実際にゲーム内のレースで印比べするわけです。
こちらに1歳セリパスがいくつか載せてありますのでご活用ください。

(2)は(1)に比べるとやや複雑な方法になりますが
実は慣れれば(1)の方法よりも早くて確実に決定できる方法です。
この方法を使いこなせるようになれば
フォティテン等の早熟種牡馬産駒の生産効率向上にも繋がりますから
そういう人にとっても参考になる方法だと思います。
以下でこの方法を具体的に説明します。
(この方法の原理について詳細なことを知りたい方はこちらを参照してください。)

藤枝チェックと右1チェックの併用

藤枝チェックと右1チェックを組み合わせた早普通以前の成長型の産駒のSP決定方法を
Danzig牝早普通産駒を例に具体的に説明します。

まず人気の数値化〜実用編〜によって得られた以下の知識を使用します。

自分の馬の右1の方が厚い ⇔ X≧2R−S−J+α+1
ライバル馬の右1の方が厚い ⇔ X≦2R−S−J+α

ただし
X=7月1週になった瞬間のSPの現在値
R=ライバル馬の右1値
S=種牡馬人気値
J=騎手人気値
α=牡牝の人気補正(牡馬の場合α=0、牝馬の場合α=4)

基本的な流れは

(1)SPコメント週からKSPの候補を予想
 ↓
(2)右1チェックで初期SP値の範囲を確定
 ↓
(3)藤枝チェックで完成SP値(KSP)の範囲を確定
 ↓
(4)KSPの候補とKSPの範囲からKSPを確定

という感じになります。
この中では(2)がやや面倒な作業になりますが
とりあえず上述した一連の流れを具体的に以下で説明していきましょう。

(1)KSPの候補の予想
今回の例ではチェックしたい対象が成長型早普通だったとします。
SPコメント週が2月1週だったとし
走りっぷりからだいたいKSP58or66と目星をつけたとしましょう。

(2)右1チェック(初期SP値の範囲の確定)
今回の場合は父Danzig産駒は人気が非常に高いため
右1チェックに使用するレースとして未勝利戦ではなく、
2歳9月4週新馬戦(中山芝1600m)でチェックします。
この際に、この表を参考にしつつ、
自分の馬の右1が○になるようなライバル馬が出走するレースのVTRを探します。
自分の馬の騎手は誰でもいいですから特定の騎手に固定してください。

ライバル馬の探し方のポイントは
成長型別の初期SP値のパーセンテージから初期SP値の候補を大まかに予想して
表の左から3列目の数値
つまり、該当ライバル馬から右1を奪うのに必要な2歳7月1週時点のSPの現在値が
初期SP値の候補付近になるような人気ランクのライバル馬を探し出すことです。
今回の場合はKSP58or66(完成SP値93or101)の早普通型産駒で
早普通の初期SP値が50〜59%ですから
初期値SPは50台くらいと予想されます。
Danzigの種牡馬人気S=38と牡牝補正α=4は今回の場合は固定されていますから
例えば右1値46のウメノターボ(勝浦)を選べば
表の左から3列目の数値が93−38−J+4=59−Jとなって
騎手を適当に選べば初期SP値付近に調整できます。
このようにライバル馬の狙いを定めておくと後々のチェックが楽になります。

今回は自分の馬が加藤騎手(騎手人気値S=2)を使用したとして
ウメノターボ(勝浦)の右1が◎で自分の馬の右1が○になったとしましょう。
ここで、ライバル馬の馬体重が±8kg以内であるか確認してください。
(もしライバル馬の馬体重が±10kg以上の場合は右1値が1下がる、
つまり、表の位置としては一つ下の行のライバル馬と同格人気扱いになります。)

続いて、今度は2歳6月4週までにお任せ調教でSP調教を1ヶ月ほどしてもらって
(この際、SP調教が何本されたか確認しておきます。例えば5本されていたとしましょう。)
再び同じVTRで右1チェックします。
この際にウメノターボ(勝浦)の右1が○で自分の馬の右1が◎になったとしましょう。
(もし、今回もウメノターボ(勝浦)の右1が◎だった場合は
さらに調教本数を増やしてやり直してください。
SP調教10本以上やっても取れない場合はライバルを変更することをオススメします。
多分大丈夫とは思いますが成長の壁にぶち当たってしまうのが怖いものですから念のために。)

以上のことを先ほどの不等式関係に当てはめると
今回の場合、R=46 S=38 J=2 α=4 なので
最初の右1チェックでウメノターボ(勝浦)の右1の方が厚かったことから
 X≦2×46−38−2+4+1=57
また、次のチェックではSP調教5本することによって
X(=7月1週になった瞬間のSPの現在値)が5上昇した状態で
自分の馬の右1の方がウメノターボ(勝浦)より厚かったことから
 X+5≧2×46−38−2+4=56⇔X≧51
(もし、SP調教5本でもウメノターボ(勝浦)が◎だったので
SP調教を10本に増やして自分の馬が◎になった場合は
前者がX+5≦57 後者がX+10≧56 という関係になります。)

以上より 51≦X(初期SP値)≦57 となって
初期SP値の範囲を割り出すことに成功しました。
(もちろん、ライバル馬から右1を奪うのに必要なSP調教本数を
より細かく調べていけばさらに範囲を絞ることが可能ですが、
SPコメント週の8周期情報があるため
SP確定のためには7以内の範囲まで絞り込めれば十分です。)

(3)藤枝チェック(KSPの範囲の確定)
さて、このように右1チェックによってSP初期値の範囲が割り出せれば
あとは藤枝チェックによって容易にSPを確定できます。
ここで、仮に藤枝チェックによってSP調教47本でSPが完成したとしましょう。
すると、先ほどの初期SP値の範囲から
98≦完成SP値≦104 となり
KSP=完成SP値−35という関係より
63≦KSP≦69 ということが分かります。

(4)KSPの確定
(2)〜(3)の作業によってKSPの範囲が決まったため、
あとは(1)でSPコメント週から予想したKSPの候補と組み合わせることで
KSPを確定することが可能になります。
今回の場合はSPコメント週が2月1週だったので
KSP=66と確定できるわけです。
なお、もし藤枝チェックが40本だった場合は、
91≦完成SP値≦97 ⇔ 56≦KSP≦62
よりKSP58に確定します。

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