人気の数値化への試み -ver.3- Last Update 2008/03/26このページの内容はあくまでダビスタ64についてのものですから、 他作品に適用できる保証は一切ありません。 また、このページは、64ダビ界で前提とされているような知識、 および正規のハード・ロムのみによる通常プレイで得られる実験事実を基準にし、 さらにそこにいくつかの仮定を導入することで制作されています。 したがって、このページに出てくる内容・数値がゲーム内の数値と一致しているという保証は全くありません。 このページの内容を信じる、信じないかは閲覧者の自由ですし、また、リンク・転載等も自由ですが、 それらが原因で万一トラブルないし損害が発生したとしても、僕は一切責任を負えませんのでご了承ください。
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もしくはこちらからご連絡ください。
ただし、64ダビ界は、それがどんな目的であったとしても
正規のハード・ロム以外の特殊なツール(PAR・エミュレータ等)を使用することを不正行為とみなしているため、
そのような特殊ツールを用いて得られた知識をお持ちの方は、たとえこのページの内容に間違いを発見なさったとしても、
その間違いの指摘はご遠慮いただくようお願いします。
たとえその指摘が親切心に基づくものや、間違いは正さなければならないという正義感に基づくものであったとしても、
そういった内容を我々が知ることは我々のスタイルに反することとなり、
場合によってはその情報を伝えられた側まで不正馬主扱いされることになりかねませんし、
何より未知なる部分を推測するというダビスタの楽しみを我々から奪うことになるからです。
間違いに気付き、そしてそれを修正するのもあくまで我々のスタイル内でなされるべき、というのが僕の考え方です。
<ver3.での変更点> ただし、今回のver.3への変更においても前回の改定の際と同じく 表に出てこない部分の憶測を変更しただけですから、 右1比較でSPを測定する場合には前回と同じ結果になります。 そもそも「あるライバル馬から右1を奪えば7月1週になった瞬間のSPの現在値が〜以上である」ということを出発点に いろいろなことを憶測していったわけで、今回はあくまで憶測している部分の考え方を修正しただけですから、 この出発点そのものは変更されていないわけです。 目次
人気の単位統一通常の人気は戦績が大きなウェイトを占めますが、 デビュー戦においては戦績がないため、SPと血統と騎手がその馬の人気になります。 右1チェックはここに注目したチェック方法です。 しかし、SPと血統と騎手という全く異質の情報が どのように人気として統合されているのでしょうか。 そこで、人気に関するこれらの異質な情報を統一して扱える単位が欲しくなります。 この章ではその単位として我々が慣れ親しんでいるSP調教本数を導入していくことになります。 数値化の意味
ダビ界では元々は曖昧だった様々な情報を数値化してきました。
例えば、スピードのKSP、スタミナの放牧耐えがその有名な例でしょう。
この数値化の大きな意味は、印からだけは曖昧で比較困難だった能力を
単純に数値として比較可能にしたということにあります。
数値化の大きな目的の一つは能力測定にあるわけです。 藤枝チェック
このページを制作するための実験では、「藤枝チェック」(←勝手に命名)というSP測定方法を数多く使用しました。
このチェック方法がダビ界で常識なのかは僕自身もよく分からないのですが、
これまで何度もこのチェック方法を確認して一度も矛盾は発生していませんので、
少なくともこのチェック方法が間違えているということはないはずです。 ☆藤枝厩舎のお任せ調教システム(ベスト馬体重よりやや上の場合) このシステムを利用すれば、調教内容が変化する瞬間がSPの現在値が素質の最大値に到達した瞬間になるわけですから、 成長の壁に到達しないように工夫(3歳春先までは「お任せ」を解除して放っておいて、 未勝利戦勝利後再び成長型に応じてしばらく「お任せ」を解除して放っておくなど)しつつ、 またSPの完成が近づいたであろう時期からはVTRで体調を 「少しずつ・・・」に固定してお任せ調教が「ダ併せ」に変わる瞬間までの合計SP調教本数を測定すれば、 その本数がその馬の「SPの限界値−デビューOK時点でのSP現在値」となるわけです。 例えば、2/2にSPコメントのある遅普通の馬で、 この藤枝チェックで測定したSP調教の本数が42本ならその馬のSPの限界値84(KSP49)、 デビューOK時点でのSP現在値は42と決定できます。 また普通以前の成長型においても、BCでの印比較からその馬のKSPが決定できれば、 藤枝チェックで測定したSP調教の本数を引くことで、その馬の初期SP値を決定することができるのです。 このチェック方法の利点は、遅普通以降の成長型ではBC登録をしなくても (例えば他牧場生産牝馬を用いた生産でも)KSPおよびデビューOK時点でのSPの現在値が決定できること、 普通以前の成長型では従来はBCパスの変化を調べるという面倒な方法でしか測定できなかった初期SP値を容易に決定できることです。 ちなみに、藤枝チェックはかなり面倒そうな方法のように見えるかもしれませんが、 やることは簡易版仮育成みたいなものですから、大して時間はかかりません。 人気に関する基本的な仮定このページの内容は以下の知識を前提として進めています。
・前提知識 これについてはダビ界で常識とされていることですし、 実際に僕もいろんな馬で実験してこのことを確認していますから全く問題ないでしょう。 そして、このページでは以下のことを最も基本的な仮定として導入しています。
・仮定0 まず(1)について説明しましょう。 一般的には「2歳6月4週時点でのSPの現在値が右1に反映される」と言われています。 おそらく6月4週までの調教しか右1に反映されないことから このように言われるようになったと思われるのですが、 この考え方だけでは7月1週以降にデビューする馬の場合において 矛盾することが実験によって分かりました。 これについては後述しますので、ここではあまり詳しく触れませんが、 この矛盾を回避するために立てた仮説が 「右1に反映されるのは7月1週になった瞬間の現在SP値(7月1週のSP調教は反映されない)」というものです。 そして、このページではその7月1週になった瞬間の現在SP値を「右1SP」と呼ぶことにします。 さて、この仮定によれば、特に母として未出走牝馬を用いると、 産駒の(デビュー戦における)人気は右1SPと種牡馬人気と騎手人気という3つの総和で決まることになります。 実際はもしかしたら未出走牝馬にも人気値が存在するのかもしれませんが、 全てを未出走牝馬に統一しておけばゼロ扱いとしても結局は同じでしょう。 ただし、母父が人気に影響を及ぼしている可能性もゼロとは言い切りませんし、 他にも何らかの未知なる要素が人気に対して影響を与えるかもしれません。 しかし、そのような条件を考慮に入れずに 単純に上記の(1)〜(3)のみが人気に反映されると考えて実験して 特に矛盾が発生していませんので、 少なくとも実用上はこれで問題ありません。 ただし、この仮定にはさらに大きな飛躍があって 一行目の下線部のように人気は(1)〜(3)の単純な総和で決まると考えています。 ところが、(1)はSPをベースとした数値である一方で、 (2)と(3)についてはよく分からない曖昧なもので 仮にこの仮定が正しいにしてもこの(1)〜(3)が どのようにして人気として統一的に扱われているのかという問題があります。 つまり、(1)〜(3)の人気を同じ単位で統一する必要があるのです。 そこで、これらの人気要素の単位を考えてみると、 (3)については一切情報がありませんが、 (2)については種牡馬の種付け料、 (1)については我々がいつも使用しているSP値があります。 (1)と(2)を比べるとより使い勝手がいいのは SP調教によって容易に数値を変更できる(1)でしょう。 したがって、このページでは(2)における種牡馬の人気や (3)における騎手の人気値をSP調教本数として換算していくことが目標になります。 そこで、このページでは種牡馬の人気をSP調教本数に換算した値を種牡馬人気値=S(Stallion Value)、 騎手の人気をSP調教本数に換算した値を騎手人気値=J(Jockey Value)と呼ぶことにしましょう。 以上のことから、仮定0は次の仮定0’に書き換えられます。
・仮定0’
実験方針と表記方法では、どのようにして種牡馬の人気や騎手の人気をSP換算して 種牡馬人気値Sや騎手人気値Jに結びつければいいのでしょうか。 仮定0’において我々が具体的な数値情報を手にすることができて、かつ容易に操作できるのは 上述したように(1)に該当する右1SP(7月1週になった瞬間のSPの現在値)です。 例えば、藤枝チェックを用いれば容易に使用する馬の初期SP値は決定できますし、 そこからSP調教本数を適当に施してやれば右1SP値は容易に操作できるわけです。 そこで、とりあえず(2)に該当するSや(3)に該当するJについては未知数扱いにしておいて、 SP調教でこの右1SPの数値を変更しながら、 右1を適当なライバル馬と比較していって 自分の馬の右1に反映される人気値=右1SP+S+Jと ライバル馬の人気値の大小関係を求めていくことになります。 このページではその大小関係が例えば 59+S+J>ローランネプチュン(岡部○)>58+S+J
というように表現されています。 このようにして、右1SPを調整しつつ、ライバル馬との右1の大小関係を求めてやることで 種牡馬固定の条件で騎手を変更してやれば騎手の人気値Jが、 逆に騎手固定の条件で種牡馬を変更してやれば種牡馬人気値Sが算出されます。 これだけでは何のことか分からないでしょうから具体的に説明してみましょう。 例えば、種牡馬固定の場合を考えましょう。つまり、S=一定です。 この際、A騎手を乗せた場合に右1SPを調整していくとライバル馬Cに対して 右1SPの値がXとX+1との間で右1の大小関係が変化して (X+1)+S+《A騎手》>ライバル馬C>X+S+《A騎手》 ・・・(1) という関係が成立していたとしましょう。 続いて、B騎手を乗せてやって、右1SPを調整していった場合には (X+3)+S+《B騎手》>ライバル馬C>(X+2)+S+《B騎手》 ・・・(2) という関係だったとしましょう。 ライバル馬Cの人気値が一定であるすると (1)と(2)から 《A騎手》=《B騎手》+2 という感じでA騎手とB騎手の人気差がSP調教本数として算出されるわけです。 あとは、例えばA騎手の人気値を基準としてゼロとでも仮定してやれば A騎手との比較から全ての騎手の人気値がSP調教本数として算出できるわけです。 種牡馬に人気についても同様にSP調教本数として算出できます。 以上の方針から分かるように、ポイントとなるのは 自分の馬とライバル馬の右1との大小関係を作っていくことにあります。 しかし、問題となるのは先ほど下線部をつけておいた部分、 つまり、ライバル馬の人気値が一定であるかというところにあります。 実際に実験していくとどう考えてもライバル馬の人気値には不定性があるのです。 この問題を考察し、解決していくのが次章です。 右1の不定性からの解放前章の最後で述べたような方法で、人気値はアバウトには数値化できるようになったのですが、 ライバル馬の右1の不定性に悩まされ、より精度の高い数値化は一度は断念せざるをえませんでした。 しかし、 ダービースタリオン@Wiki ライバル馬右1表 - アドバンス版の ライバル馬の体重を確認して下さい(プラスマイナス8kg以内) という記述のおかげで、かつて悩まされたライバル馬の右1の不定性から解放され、人気の数値化への再挑戦が始まりました。 ライバル馬の右1は2通り存在する?まずは、ライバル馬の右1が馬体重によってのみ変動することを次の実験結果から確認しましょう。 ・実験対象馬1 SP調教でこの馬のデビューOK時期を早め、 さらにデビューOKコメント後6/4までにSP調教を6本追えば、 (SP調教がSTにフローされていない限り)SP値は61となり、 この数値がこの馬の右1に反映されることになります。 そして、この馬を「まだだいぶ重い」と言われる状態で (実は自分の馬の体重は右1とは関係ないのですが、これについては後述します)、 3歳1/1未勝利戦D1200m(良馬場)に▲蓑島騎手騎乗で出走し、 ローランネプチュン(岡部騎乗)との比較を繰り返したのが次の表です。 左からローランネプチュンの右1の印(ローランネプチュンが○のときは実験馬の右1が◎)、 馬体重、パドックでのコメントです。 ○ 476(−10):ちょっと馬体が寂しい この結果から、ライバル馬の右1がパドックのコメントとは無関係に 馬体重が±8kg以内か±10kg以上によって変化していると考えてほぼ間違いないと言えるでしょう。 しかし、まだ、±8kg以内および±10kg以上のそれぞれの範囲内でも右1の数値が変化している可能性も残されています。 そこで、今後右1のデータをより精密に実験していくために、さらに次のような仮定を導入しました。
・仮定0.9 仮定0.9の拡張今後はこの仮定0.9に基づいてライバル馬の馬体重が±8kg以内の場合を○、±10kg以上を×として表すことにします。例えば
ローランネプチュン(岡部○)⇔ローランネプチュンが岡部騎手騎乗で馬体重が±8kg以内 という感じになります。 さて、もちろん仮定0.9はあくまで仮定でしかありませんので、 これが正しいのか検証する必要があります。これについては以下の実験結果から大まかに確認できます。 ・実験対象馬2 この馬について右1SP(=7月1週になった瞬間のSPの現在値)を調整しつつ、 ▲蓑島騎手を乗せて何度も実験したところ、以下のような結果が得られました。 59+《Highest Honor》+《▲蓑島》>ローランネプチュン(岡部○)>58+《Highest Honor》+《▲蓑島》 つまり、僕が確認した範囲では、±8kg以内なら必ず前者の関係に、±10kg以上なら必ず後者の関係になったのです。 したがって、この結果から仮定0.9をさらに次の仮定1に発展することができます。
・仮定1 ただし、上述の印関係はもちろん馬体重2kgごとに全てを確認するほどの面倒な作業をしたわけではありませんので、 あくまでこれも仮定でしかありません。しかし、別の実験馬・ライバル馬での実験でも この仮定1に矛盾するような結果は今のところ起こっていません。 そもそも、正規の範囲では現ダビ界の様々な理論も突き詰めれば矛盾の起こらない仮説に過ぎないわけですから、 この仮定1もまた矛盾が確認されない限り正しいものとして扱ってよいわけです。 (実際にこの仮定1に矛盾する結果はこれまで一度も現れていません。) 意外と陥りやすい右1の罠さて、この仮定1を導入することで、我々がこれまで悩まされてきたライバル馬の右1の不定性からついに完全に解放されます。 「あれ、○○から右1が取れない。この馬より遅い馬でも○○から右1を奪えたはずなのに。 普通型ならまだしもなぜ遅普通型でこのようなことが・・・」とこれまで悩んだことがある人は多いでしょう。 この疑問に対する答えとして、「年代やVTRによって同じライバル馬でも右1が変化する」などと いろいろな説がこれまで考えられてきましたが、 この仮定1ではこの疑問にもっとシンプルな答えを出すことができます。 仮定1によると、ライバル馬の右1は馬体重に応じて2通り存在し、 その差はSP調教2本分に相当するわけです。 ここで注意すべきなのは、我々が普段右1チェックしている際に、 右1として反映されるのはあくまでSPの現在値であり、限界値ではないということです。 つまり、遅普通で右1チェックしている際のSP調教2本分の差は限界値(もしくはKSP)としてはさらに大きな差となるのです。 これを具体例で説明してみましょう。Highest Honor産駒の牡馬における上述した関係を もう一度書きます(念のためにもう一度説明するとSは種牡馬人気)。 59+《Highest Honor》+《▲蓑島》>ローランネプチュン(岡部○)>58+《Highest Honor》+《▲蓑島》 また、遅普通において何の調教もしない場合は、右1SPとKSPの間に次の関係があります。 右1SP59・・・KSP83or84 この場合、上述した不等式の関係を再び見ると、 Highest Honor産駒に▲蓑島騎手を乗せた場合、 遅普通KSP79でもローランネプチュン(岡部×)から右1を奪えますが、 遅普通KSP82でもローランネプチュン(岡部○)からは右1を奪えないことが分かります。 ここで、仮定1を知らない状態では、 「KSP79で右1を奪えた馬からなぜKSP82で右1が奪えないんだ。 KSP3も違いがあるのに。遅普通でもやっぱり誤差があるのか。やはり右1はあてにならん」 となってしまうわけですが、この仮定1を知っていればごくごく当たり前の現象になるわけです。 「馬体重±10kg以上なんてあまりないだろうから、そんな事態は滅多に起こらんだろう」とお思いになる方もいらっしゃるでしょうが、 僕が実験で確認した限りではライバル馬の馬体重は−20kg〜+20kgまでの間をほぼランダムに変化するらしく、 ライバル馬の馬体重が±10kg以上になる確率は意外と高いです。実際に、実験した順番にそのまま並べただけの この結果がそれを物語っています。 したがって、知らず知らずのうちにこの罠に陥ってしまう可能性は意外と高いのです。 自分の馬の馬体重は?とりあえずライバル馬の右1には馬体重が関係していることが分かりました。 となると、自分の馬の馬体重も右1に関係してくるのでは?ということがやはり気になってきます。 そこでそれについても実験してみました。 実験対象馬は先ほどと同じ馬です。 ・実験対象馬3(実験対象馬2と同じ馬) この馬を「まだだいぶ重い(ベスト体重+20kg以上)」とコメントされる状態で マチカネタロー(柴田善)と右1を比較すると 55+《Highest Honor》+《▲蓑島》>マチカネタロー(柴田善○)>54+《Highest Honor》+《▲蓑島》 という関係が常に成立しています。 仮定1によると、ライバル馬は±10kg以上ではベスト±8kg以内と比べてSP調教2本分右1が薄くなるわけですから、 この馬の馬体重をベスト±8kg以内まで絞れば右1が上の不等式関係の状態よりSP調教2本分厚くなり、 右1SP53の状態でマチカネタロー(柴田善○)から右1を奪えることが予想されます。 しかし、結果は次の通りでした。 53+《Highest Honor》+《▲蓑島》〔ベスト体重+2〕<マチカネタロー(柴田善○) となり、結局自分の馬の体重がベスト±8kg以内の状態でも 55+《Highest Honor》+《▲蓑島》>マチカネタロー(柴田善○)>54+《Highest Honor》+《▲蓑島》 と先ほどと同じ関係が成立していました。したがって、次のような仮定2を立てることができます。
・仮定2 ただし、これはあくまで自分の馬が3歳1月1週の未勝利戦でデビュー(つまり1戦目)の場合ですから、 もしかしたら2戦目以降は自分の馬の馬体重が右1に関係してくるかもしれません。 と言うのも、人気値に関係してくるのはベスト体重との差ではなくて、あくまで前走比の可能性もあるからです。 つまり、自分の馬の馬体重の前走比が表示される2戦目以降では、 その馬体重の前走比が人気値に反映されるという可能性もあるわけです。 しかし、右1チェックはあくまで1戦目で利用するチェック方法ですから、 右1チェックのための知識としてはこの仮定2で十分でしょう。 同じ人気値の場合の扱いpart1
続いて、気になるのは右1の内部数値が同じ値になっていると思われる場合の扱いです。 この場合は、ランダムでどちらかが◎になるというわけではなく、大抵の場合どちらか一方が常に◎になるのです。 例えば、自分の馬の右1SPをSP調教1本分ずつ調整していくと (ただし、7月1週以降も余計な調教をするなどして能力を上昇させて右1以外に印がつくような状況を例外として)、 上述した関係のようにある位置でのSP調教1本の差が絶対的な差となってしまいます (つまり、そのSP調教1本の直前までは必ずあるライバル馬に右1を奪われ、 そのSP調教1本後は必ずそのライバル馬から右1を奪うのです)。 また、ライバル馬同士においても似たようなことは起こります。 例えばHighest Honor産駒の牡馬において、 クロスヘッド(岡部)とマチカネタロー(柴田善)において次のような関係が成立します。 57+《Highest Honor》+《▲蓑島》>クロスヘッド(岡部○)>56+《Highest Honor》+《▲蓑島》 この関係から、マチカネタロー(柴田善○)とクロスヘッド(岡部×)の右1の内部数値は 全く同じであることが容易に想像できます。しかし、両者の間を比較してみると マチカネタロー(柴田善○)>クロスヘッド(岡部×) という関係が常に成立し、 クロスヘッド(岡部×)>マチカネタロー(柴田善○) という関係はこれまで一度も確認したことがありません (これについてはこの実験も参照)。 これらの事実から右1の内部数値が同じ値の場合には、 何らかの基準を優先に右1の優劣が決定されることが予想されます。 すると、まずクロスヘッドとマチカネタローの上述した関係から 騎手の人気値がその基準ではないということがすぐに分かります。 これについて詳しくは後述することになるのですが、▲蓑島騎手の人気値を基準値ゼロすると、 岡部騎手の人気値はSP調教16本分に、柴田善騎手の人気値はSP調教6本分に相当し、 明らかに人気値としては岡部>柴田善という関係になっているからです。 ではその逆に、騎手の人気値を除いた人気値(血統・右1SP等)で決定されると仮定してみるとどうでしょうか。 しかし、この場合もやはり次のような矛盾を確認しています。 ・実験対象馬4 この馬を用いて2歳9月4週の新馬戦で実験するとウメノターボ(勝浦)に対して 85+《Highest Honor》+《▲蓑島》>ウメノターボ(勝浦○)>84+《Highest Honor》+《▲蓑島》 という関係が成立します。 さて、ここでこのページのもっと後ろの方で導くことになる騎手人気値の具体的な値を 先取りすることにします。 このページでは▲蓑島騎手の人気値を基準値ゼロ、つまり《▲蓑島》=0とすることで、 後藤騎手の人気値はSP調教6本分に相当すること、つまり《後藤》=6を導出します。 同様に《勝浦》=2が導出されます。 そこで、騎手人気値を除いたウメノターボの人気値を《ウメノターボ》とでも表すことにすると ウメノターボ(勝浦○)の人気値は《ウメノターボ》+2になります。 人気値は前者の関係において以下の下線部に相当することから 85+《Highest Honor》+0>《ウメノターボ》+2>84+《Highest Honor》+0 騎手人気値を除いた人気値を基準に右1の優劣が決定されるという仮定より、 《ウメノターボ》=83+《Highest Honor》 となるはずです。しかし、もしそうなら、 《ウメノターボ》+2=83+《Highest Honor》+2=79+《Highest Honor》+6(=85+《Highest Honor》) となり、下線部分が騎手人気値を除いた人気値に相当することと、 右1の関係は騎手の人気値を除いた人気値で決定されるという仮定から 《ウメノターボ》+2>79+《Highest Honor》+6 となるはずで、79+《Highest Honor》+6>《ウメノターボ》+2という結果に矛盾します。 したがって、騎手の人気値を除いた人気値(血統・右1SP等)で決定されるという仮定が間違えていたことになります。 同じ人気値の場合の扱いpart2では、一体どんな基準を優先して右1の優劣が決まるのでしょうか。 これについてはまだ確固たる基準は分かりませんが、そのヒントとなるケースを確認しました。 ここでは、このページのもっと後ろの方で導くことになる種牡馬人気値の具体的な値を先取りすることにします。 このページでは種付け料無料のカリスタグローリの人気値を基準値ゼロ、つまり《カリスタグローリ》=0とすることで、 父アフリートの人気値はSP調教9本分に相当すること、つまり《アフリート》=9を導出します。 以下では、この知識を使用することにします。 ・実験対象馬5 この馬の右1SPを調整して☆北村騎手(人気値=0)を乗せて馬体重が±8kg以内のローランネプチュンと右1を比較すると、 6月4週までにSP調教を5本した場合においては ◎実験対象馬 という関係に必ずなります。一方、6月4週までにSP調教を3〜4本した場合においては ◎ローランネプチュン(岡部) という関係に基本的になります。同様に6月4週までにSP調教を2本した場合には ◎ローランネプチュン(岡部) という関係に必ずなります。 さて、ここでSP調教3〜4本の場合において“基本的に”という言葉を使っていることに注意しましょう。 ということは、例外があるわけです。実は、上記の二つ目の関係が崩れる場合が起こりうるのです。 右1チェックする際は、何の調教もせずにレースに出すというのが普通のやり方だと思われます。 つまり、馬体重がベストよりもかなり重い状態で右1を比較するわけです。 この状態ではSPがかなり削られてしまうため、よっぽど能力が高いか、 もしくはダート戦の場合はダート適性が高い場合でない限り、右1以外の印は無印になります。 (実際に遅普通においては、KSP80台の馬でも1月1週の中山ダ1200mの未勝利戦では、 ダート適性が特になければ右1以外は無印の場合がほとんどです。) 上述した“基本的に”というのはこのように右1以外がほぼ無印という場合のことなのです。 つまり、例外とは、馬体重が絞れたり、もしくは人気値には直接影響はしないものの、 7月1週以降に調教をするなどして能力が上昇したりなどして、右1以外に印がついてしまっている場合のことなのです。 実際に先ほどの実験対象馬5に対して、まず6月4週までにSP調教をすることで右1に反映されるSPを適当に調整し、 さらにその後、それぞれの場合に対して7月1週以降に調教を積むことで (この7月1週以降の調教は右1には反映されませんが、 当然能力そのものは上昇するのでこの調教に応じて右1以外の印は厚くなっていきます)能力を変化させて、 ローランネプチュン(岡部)との印比較の変化の様子をまとめた↓の表からその例外を見てみましょう。 (ローランネプチュンの馬体重が±8kg以内の場合の結果のみ掲載)
※ここに掲載した印は僕が確認した印関係の一例です。(実際はもっとたくさん確認しています^^;) この表の中央部分を見れば分かるように、6月4週までにSP調教を3〜4本した場合においては、 馬の能力の上昇によって右1の関係が逆転するのです。 一方、SP調教が5本以上もしくは2本以下の場合は、 馬の能力に関係なく必ずどちらかの右1の方が厚くなるわけです。 さて、このような事実からSP調教2本分ごとに 右1の内部数値が変動することが推測されます。 さらに、上の実験結果から、 SP調教本数換算した人気値が65と66は 右1としては同格として扱われていることが分かります。 つまり、このページでこれまで算出してきた人気値はSP調教に換算した値でしたが、 右1として比較すると、このSP調教換算人気値は2単位でしか反映されないわけです。 調教2本単位変化というと、以前僕は気性に関して ミス を犯したことがありました。 つまり、休み明け時には気性が半分になるので 一杯調教2本ずつの成長しかパスワードとして反映されなかったわけです。 そして、やはりこの場合も右1として反映されるのは SP換算人気値の半分と考えればうまくこの状況が説明できることが分かります。 そこで、次の仮定3が導入されます。
仮定3
右1の決定において最も優先度が高いのはこの右1値であり、
仮定3によれば、SP調教2本分が右1値の1に相当するわけですから、 仮定1を次の仮定1’として言い換えることができます。
・仮定1’ さて、この仮定3の意味について具体的に説明しましょう。 例えば種牡馬人気値Sの産駒に騎手人気値Jの騎手を乗せた場合に、 59+S+J>ローランネプチュン(岡部○)>58+S+J という右1の関係が分わったとしましょう。 ここで、59は右1SP(つまり7月1週になった瞬間のSPの現在値)、 Sは種牡馬人気値(つまり種牡馬の人気をSP換算した値)、 Jは騎手人気値(つまり騎手の人気をSP換算した値) と実はいずれもSP換算した値です。 つまり、「59+S+J」は仮定3で言うところのSP換算人気値に相当します。 そして、仮定3によれば、右1として反映される数値はこの半分ですから、 「59+S+J」という条件の馬の場合、 右1値=(59+S+J)÷2(四捨五入) となります。「58+S+J」についても同様です。 仮定3によれば右1の優劣はこの右1値の大小で決まり、 さらに、右1値がライバル馬の同値の場合には ライバル馬の右1の方が厚くなるのでした。 したがって、「59+S+J>ローランネプチュン(岡部○)>58+S+J」 という右1の関係においては、 右1SP58の時にローランネプチュンと右1値が同値になっているが、 右1SP59の時はローランネプチュンより右1値が大きくなっていると考えられます。 (右1値が同値の場合は仮定3よりライバル馬の方が右1が厚くなるので。) さらに、右1値はSP調教2本ずつで変動することに注意すると、 右1SP57の時もローランネプチュンと右1値が同値になっていると考えられます。 つまり、上述した右1の関係を右1値の関係として表すと、 (59+S+J)÷2>《ローラン(岡部)》=(58+S+J)÷2=(57+S+J)÷2 となっているわけです。 したがって、59+S+J>ローランネプチュン(岡部○)>58+S+Jという関係と仮定3から 《ローラン(岡部)》=(58+S+J)÷2(四捨五入)=(57+S+J)÷2(四捨五入) と決定できるわけです。 さて、仮定2で自分の馬の馬体重は人気値と無関係としたわけですが、 間接的に右1に関わってくることがあります。上述した例のように人気が同ランクの場合は、 右1の優劣はその他の能力で決まると考えられるわけですから、 馬体重がベストに近づいて削がれているSPが減少し印が全体的に厚くなることで、 右1の関係が逆転する場合が起こりうるわけです。 しかし、この自分の馬の馬体重変化による右1の逆転現象は厳密には馬体重の増減によって 印に反映される能力が変化した結果として間接的に引き起こされる現象である、 つまり、やはり自分の馬の馬体重は人気値に直接関係することはないとものと考えられます。 いよいよ数値化へ仮定0〜仮定3を導入したことによって、騎手の人気値・種牡馬の人気値・ライバル馬の人気値といった これまでは曖昧だった部分の数値化が容易になります。それでは早速一つずつ見ていきましょう。 騎手の人気値方法は、右1SPの調整と騎手の変更を繰り返して、 57+S+J>クロスヘッド(岡部○)>56+S+J のような関係を様々な騎手で作り出していくことです。 ただし、騎手人気の絶対値そのものをこの方法では決定することができません。 あくまで分かるのは他の騎手と比べた相対的な人気値だけです。 そこで、ある騎手の人気値を基準値ゼロと仮定して、相対的な人気値を決定することにします。 ・仮定4 蓑島騎手には失礼ですが(笑)、彼の人気値はゼロと考えて問題ないでしょう。 実験に使用したのは、実験対象馬2と同じ馬です。 ・実験対象馬6(実験対象馬2と同じ馬) 全ての騎手の人気値の決定手順を説明するとあまりに長くなるため、 ここではとりあえず加藤騎手の人気値の決定手順のみを説明します。 他の騎手の決定方法も全く同じ手順です。 この実験対象馬6を用いて調べると、 加藤騎手と▲蓑島騎手とはマチカネタロー(柴田善○)に対して次のような関係を持っていました。 (以下では加藤騎手の人気値を《加藤》というように表すことにします。) 53+S+《加藤》>マチカネタロー(柴田善○)>52+S+《加藤》 この関係から 《加藤》=《▲蓑島》+2 ということが分かり、仮定4から《▲蓑島》=0なので 《加藤》=加藤騎手の人気値=2(SP調教2本分に相当) と決定できるわけです。 同様の手順によってこれまでに僕が確認してきた騎手人気値をまとめたのが次の表です。
一応、このページを作る過程の苦悩のメモ帳のこの辺に
その決定方法が載っています。
この表に載っていない騎手はあくまでまだ騎手人気を確認していない騎手ですから、 決して騎手人気がゼロというわけではありません。 また、太字になっている騎手は騎乗依頼表との並びとは異なる位置にいる騎手ですから注意が必要です。 ちなみに、正直この騎手人気の決定基準は意味不明です。 実際の騎手のJRAでの成績を比較したデータを参考までに見てください。 ※参考 『64』が発売されたのが2001年だったことを考えても 当時の騎手成績の多くは↑と大して変わらないはずから、 一体どういう基準でこの騎手人気が決定されたのかさっぱり分かりません。 なぜ上村の人気が2で安田富・田面木・大塚の人気が0なんだろうか・・・。 種牡馬の人気値種牡馬の人気値についても、騎手の人気値決定とほぼ同様の方法で決定できます。 この種牡馬の人気値についても騎手の人気値と同様に、あくまで相対的な人気値しか分かりません。 そこで、やはり騎手の際と同様にある種牡馬を基準とすることにしましょう。 もちろん、基準として適切そうなのはやはり種付け料無料のカリスタグローリでしょう。 また、種付け料が等しい場合は人気値が同じと考えるのもごくごく自然な発想でしょう。 ・仮定5 ということで、手元にいる繁殖にカリスタグローリを種付けし、 実験に適したサンプル馬を探しました。単にそこそこの能力の馬が出ればいいわけですからそこまで大変な作業ではありません。 ・実験対象馬7 この馬を用いて調べると、ジャックランラン(中舘○)に対して次のような関係がありました。 59+《カリスタグローリ》+《▲蓑島》>ジャックランラン(中舘○)>58+《カリスタグローリ》+《▲蓑島》 仮定4、仮定5より《▲蓑島》=0、《カリスタグローリ》=0なので 59>ジャックランラン(中舘○)>58 ここで、仮定3より、59÷2=29.5→30(四捨五入)より右1値の関係としては 30>《ジャックランラン(中舘○)》=29 となります。 よって、 《ジャックランラン(中舘○)》=ジャックランラン(中舘○)の右1値=29 と決定できます。 同様に、ローランネプチュン(岡部○)に対しては 57+《カリスタグローリ》+《横山典》>ローランネプチュン(岡部○)>56+《カリスタグローリ》+《横山典》
⇒34>《ローランネプチュン(岡部○)》=33 となります。 あとは、これらを基準として別の種牡馬産駒と比較していけばいいわけです。 ただし、僕が調べた全ての種牡馬の人気値の決定手順を説明するとあまりに長くなるため、 騎手のときと同様に、ここではとりあえず父ハイエストオナー(600万級)の人気値の決定手順を説明します。 はじめの方の実験で書いたように、 ハイエストオナー産駒の牡馬については 59+《Highest Honor》+《▲蓑島》>ローランネプチュン(岡部○)>58+《Highest Honor》+《▲蓑島》 という関係が成立しています。ここで《▲蓑島》=0からこの関係を右1値に表し直すと、 (59+《Highest Honor》)÷2>《ローランネプチュン(岡部○)》=(58+《Highest Honor》)÷2 となり、ここで仮定3の際に説明したように、 右1値はSP換算値2本ごとに変動するため、 ローランネプチュン(岡部○)の右1値は 右1SP58の場合だけでなく、右1SP57の場合とも同値になっていることに注意すると、 《ローランネプチュン(岡部○)》=(58+《Highest Honor》)÷2(四捨五入) ・・・(2) すると(1)と(2)と(3)から (58+《Highest Honor》)÷2(四捨五入)=33 となります。この条件を満たすのは 《Highest Honor》=8 の場合しかありません。したがって、Highest Honorの種牡馬人気はSP調教本数8本分に相当すると決定押されます。 同様の手順によってこれまでに僕が確認してきた種牡馬人気値をまとめたのが次の表とグラフです。
以上の結果から、 種牡馬人気値=25×種付け料÷2000万(四捨五入) と考えれば実験値と見事に一致します。 ちなみに以前は最高ランク3000万の人気値38と最低ランク無料の人気値0を直線的に結びつける関係式 「種牡馬人気値=38×種付け料÷3000万(四捨五入)」を予想していたのですが、 この計算方法ではサンデーサイレンス(2500万)の人気値が32、 フォーティナイナー(750万)の人気値が10となるはずで、実験値と矛盾してしまいました。 そこで色々計算した結果、ブライアンズタイム(2000万=人気値25)を基準にした上記の計算式なら 矛盾が全く生じないことが分かりました。この計算式だと数値的にも無限小数が出てこないなど綺麗な結果になりますので、 私的にはこの計算式が正解かな・・・?と思っています。 確かダビスタ3ではノーザンテーストの種付け料2000万が最高価格だったはずですから、 種牡馬人気に関してはその当時のルーチンのまま残っているのかなぁと勝手に思っています。 ライバル馬の人気値ここまで登場した仮定と上で確認した騎手と種牡馬の人気値を組み合わせることで、 様々なライバル馬の右1の人気値を決定することができます。 ここでも、僕が確認した全てのライバル馬の人気値の決定手順を説明するとあまりに長くなるため、 とりあえず2歳ウメノターボ(勝浦)の人気値の決定方法だけを説明します。 ・実験対象馬8 SP調教によって右1SPを調整し、 2歳9月4週の中山芝1600m新馬戦に▲蓑島騎手騎乗(→騎手人気値J=0)で出走し、 この馬とウメノターボ(勝浦)の右1を比較していくと 91+《フォティテン》+《▲蓑島》>ウメノターボ(勝浦○)>90+《フォティテン》+《▲蓑島》 という関係が得られるので、先に導出したフォティテンや▲蓑島騎手の人気値を代入して、さらに右1値の関係に書き直してやると (91+2+0)÷2(四捨五入)>《ウメノターボ(勝浦○)》=(90+2+0)÷2(四捨五入)
∴《ウメノターボ(勝浦○)》=46 とウメノターボ(勝浦)の右1値が決定されます。 *
同様の手順によってこれまで僕が確認してきたライバル馬の右1値をまとめたのが次の表です。
(右端の合計人気値は、自分の馬の右1が該当するライバル馬の右1と
同値になるために必要な人気値の合計つまり、右1SPと種牡馬人気と騎手人気の総和のことです。)
あくまで僕が普段使用している年に登場するライバルの一部を確認しただけですから、
限られた馬のデータしかありませんが。
牡牝の違いここまでの実験では全て牡馬産駒を用いてきましたが、実は牝馬の場合は人気がダウンするようです。 繁殖構築時のデータが牡馬生産時のデータとずれていたことからこの事実を僕は初めて知ったのですが、 右1チェック等の人気を利用したチェック方法の第1人者として有名なてるてる師のサイトで確認したところ、 少なくとも99時代からプレイしている人の間では常識(?)のようです。 しかし、64以降で初めて最強馬生産に取り組み始めたり、 もしくは僕のように久々に復活したりした人の間には、 この事実を知らない人は意外と多いでしょうから一応注意してください。 (まあ、改めて考えてみると、売却価格がまだ存在していた作品では 同じSPでも牡馬の方が牝馬より売却価格が高かったわけですから、 当然と言えば当然のことですし、気付いている人は多いのかもしれませんが・・・^^;) それでは、牡牝によってどれだけ人気値が変わるのかを大まかに説明します。 以下では牡牝の人気差をSP換算した値をαとします。 ・実験対象馬9 この馬に▲蓑島騎手を乗せて調べると、ジャックランラン(中舘○)に対して 次のような関係がありました。(最後のαが牝馬による人気のマイナスを表す) 60+《ロイヤルスキー》+《▲蓑島》−α>ジャックランラン(中舘○)>59+《ロイヤルスキー》+《▲蓑島》−α この関係に種牡馬人気、騎手人気を代入して、これまでと同様に右1値の関係を求めると 《ジャックランラン(中舘○)》=(62−α)÷2=(61−α)÷2(四捨五入) となります。ライバル馬人気表より29ですから、 《ジャックランラン(中舘○)》=29ですから、 (62−α)÷2(四捨五入)=29かつ(61−α)÷2(四捨五入)=29 よりα=4と決定できます。マルゼンスキー(種付け料1000万)産駒においても 同様に牡牝間のSP換算人気値差α=4を確認しています。 ただし、牡牝間のSP換算人気差α=4というのを確認したのは、 あくまで今回の2つの条件だけですから、常にα=4が成立しているとは限りませんが、 てるてる師のサイトによると、99時代においても よほど種付け料の低い種牡馬の産駒以外は、 牡牝の人気差はSP調教4本分に相当していたらしいです。 そこで、とりあえず暫定的に以下のように仮定しておくことにしましょう。
・仮定4 6/4?それとも7/1?仮定0で僕は唐突に、 一般的に言われている「2歳6月4週時点でのSPの現在値が右1に反映される」を採用せずに、 「右1に反映されるのは7月1週になった瞬間のSPの現在値(7月1週のSP調教は反映されない)」を採用しました。 晩成型の馬で調べると、前者の考えではSP1本分の誤差が生じたからです。 ここでは、僕が右1SP(右1として反映されるSPの現在値)として “7/1になった瞬間のSPの現在値”を採用することになった経緯を説明します。 ・実験対象馬10 この馬の右1SPを調整して、ジャックランラン(中舘○)と右1を比較してやると次の関係が成立します。 49+《Highest Honor》+《加藤》>ジャックランラン(中舘○)>48+《Highest Honor》+《加藤》 ・・・(1) 念のためにこの関係がどのようにして導かれたかをやや具体的に説明すると、 6月4週までにSP調教をほどこして右1として反映されるSPの現在値を調整してやると、 加藤騎手を乗せた場合は、SPの現在値が48と49の間で ローランネプチュンの右1との大小関係が変化したということになります。 この関係から《ジャックランラン(中舘○》=29となって、 ライバル馬の人気値表とも一致しており、ここまでは何の問題もありません。問題が発生したのは次の実験でした。 ・実験対象馬11
この馬に加藤騎手を乗せた場合、 6月3週までにSP調教1本⇒ジャックランラン(中舘○)に右1を奪われる という関係になっていました。ここで、この馬の場合は調教本数に応じて6月4週時点、 7月1週時点のSPの現在値はそれぞれ以下のような関係になっていることに注意しましょう。 6/3までにSP調教を1本すると もし、右1に反映されるSPが6月4週時点のものであるとすると、先ほどのこの馬とジャックランラン(中舘○)との右1の関係は 48+《Highest Honor》+《加藤》>ジャックランラン(中舘○)>47+《Highest Honor》+《加藤》 となります。しかし、これは先ほどの、実験対象馬10で確認した大小関係(1)と一致していません。 一方、右1に反映されるSPが6月4週時点のものであるとすると、先ほどのこの馬とジャックランラン(中舘○)との右1の関係は 49+《Highest Honor》+《加藤》>ジャックランラン(中舘○)>48+《Highest Honor》+《加藤》 となって、(1)と一致します。ということで、 この結果からは「7/1のSPの現在値=右1SP」と考えた方が良さそうです。 (晩成のマグニテュード産駒による実験でも同様の結果を確認しています。) となると、7月1週の調教が人気に反映されるのかというところも気になってきますが、 これについては従来の考え方通り反映されないという結果が出ています。したがって、これらの結果を総合して 右1に反映されるのは7月1週になった瞬間のSPの現在値。 ということを仮定したわけです。この仮定はこれまで矛盾を引き起こしていませんので、 このページではこの仮定を採用しているのです。 CPにデータが強制的に保存されるのが7/1になった瞬間であるということから考えても、 このようなルーチンであっても特に不思議はないでしょう。 参考メモ帳(随時更新) 右1用のデータを集めたメモ帳をそのままコピーしたものです。 このページの内容はこのメモ帳を整理し直したものです。僕の苦悩の過程も全てここに載っています(笑)。 なお、このメモ帳は数年前の考え方に基づいているため 用いている数字がこのページで用いている数字とは微妙に異なっています。 このメモ帳は随時更新されていきます。
【経過報告】 種牡馬人気=38×種付け料÷3000万(四捨五入) と考えてよさそうだ。
06.01.29 右1の内部数値が同じになった場合、自分の馬の方がライバル馬より右1が必ず厚くなる と根拠なく仮定したのだが、今回さらに実験を重ねて基本的には 右1の内部数値が同じになった場合、ライバル馬の方が自分の馬より右1が必ず厚くなる
と逆に考えた方が正解っぽいことに気付いた。 また、種牡馬人気として「種牡馬人気=38×種付け料÷3000万(四捨五入)」 に矛盾する結果が二つ出てきたので、計算式を以下のように修正した。 種牡馬人気=25×種付け料÷2000万(四捨五入) この新計算式は旧計算式よりシンプルで実験値とも一致するし、今回こそは正解のはず・・・^^;
08.03.26
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