※ここの内容は大部分が憶測に基づくものである上に、なかなかうまく説明できず、かなり冗長で分かりにくくなってしまいました。こういう内容が好きで、しかも暇な方のみお読みください。それ以外の方はここまで一気に飛んでください。 続いて、気になるのは右1の内部数値が同じ値になっていると思われる場合の扱いです。この場合は、ランダムでどちらかが◎になるというわけではなく、必ずどちらが◎になるかが決まっているようなのです。例えば、自分の馬の右1SPをSP調教1本分ずつ調整していくと、上述した関係のようにある位置でのSP調教1本の差が絶対的な差となってしまいます(つまり、そのSP調教1本の直前までは必ずあるライバル馬に右1を奪われ、そのSP調教1本後は必ずそのライバル馬から右1を奪うのです)。
また、ライバル馬同士においても似たようなことは起こります。例えばハイエストオナー産駒の牡馬において、クロスヘッド(岡部)とマチカネタロー(柴田善)において次のような関係が成立します。
右1SP57+α(▲蓑島)>クロスヘッド(岡部○)>右1SP56+α(▲蓑島)
右1SP55+α(▲蓑島)>クロスヘッド(岡部×)>右1SP54+α(▲蓑島)
右1SP55+α(▲蓑島)>マチカネタロー(柴田善○)>右1SP54+α(▲蓑島)
右1SP53+α(▲蓑島)>マチカネタロー(柴田善×)>右1SP52+α(▲蓑島)
この関係から、マチカネタロー(柴田善○)とクロスヘッド(岡部×)の右1の内部数値は全く同じであることが容易に想像できます。しかし、両者の間を比較してみると
マチカネタロー(柴田善○)>クロスヘッド(岡部×)
という関係が常に成立し、
クロスヘッド(岡部×)>マチカネタロー(柴田善○)
という関係はこれまで一度も確認したことがありません(これについてはこの実験も参照)。
これらの事実から右1の内部数値が同じ値の場合には何らかの基準を優先に右1の優劣が決定されることが予想されます。すると、まずクロスヘッドとマチカネタローの上述した関係から騎手の人気値がその基準ではないということがすぐに分かります。これについて詳しくは後述することになるのですが、▲蓑島騎手の人気値を基準値ゼロすると、岡部騎手の人気値はSP調教16本分に、柴田善騎手の人気値はSP調教6本分に相当し、明らかに人気値としては岡部>柴田善という関係になっているからです。
ではその逆に、騎手の人気値を除いた人気値(血統・右1SP等)で決定されると仮定してみるとどうでしょうか。しかし、この場合もやはり次のような矛盾を確認しています。
・実験対象馬4
ハイエストオナー産駒の牡馬(父ハイエストオナーの人気値=αとする)
超早熟KSP65(内部SPの限界値=100)
藤枝チェック29本→初期SP値=71
この馬を用いて2歳9月4週の新馬戦で実験するとウメノターボ(勝浦)に対して
右1SP85+α(▲蓑島)>ウメノターボ(勝浦○)>右1SP84+α(▲蓑島)
⇒右1SP85+α+0>ウメノターボ+2>右1SP84+α+0
右1SP79+α(後藤)>ウメノターボ(勝浦○)>右1SP78+α(後藤)
⇒右1SP79+α+6>ウメノターボ+2>右1SP78+α+6
という関係が成立します。これについても詳しくは後述しますが、勝浦騎手の人気値はSP調教2本分に、後藤騎手の人気値はSP調教6本分に相当することが分かっているからです(上の関係においては、例えば「右1SP79+α+6」の“+6”が騎手人気に相当します)。騎手人気値を除いた人気値は前者の関係において以下の下線部に相当することから
右1SP85+α+0>ウメノターボ+2>右1SP84+α+0
騎手人気値を除いた人気値を基準に右1の優劣が決定されるという仮定より、
ウメノターボ=右1SP83+α
となるはずです。しかし、もしそうなら、
ウメノターボ+2=右1SP83+α+2=右1SP79+α+6(=右1SP85+α)
となり、下線部分が騎手人気値を除いた人気値に相当することと、右1の関係は騎手の人気値を除いた人気値で決定されるという仮定から
ウメノターボ+2>右1SP79+α+6
となるはずで、右1SP79+α+6>ウメノターボ+2という結果に矛盾します。したがって、騎手の人気値を除いた人気値(血統・右1SP等)で決定されるという仮定が間違えていたことになります。
では、一体何を基準を優先して右1の優劣が決まるのでしょうか。実はこれについては正直いまだにさっぱり分かりません。そこで、やむをえず次のような仮定3を設定することにしました。
・仮定3
右1の内部数値が同じになった場合、自分の馬の方がライバル馬より右1が必ず厚くなる。
はっきり言ってこの仮定3は全く根拠はありません。自分の馬で実験すると、常にある段階でのSP調教1本がライバル馬との右1の絶対的な差になるということを無理やり説明するために導入しただけです。逆に、内部数字が同じ場合、自分の馬の方がライバル馬より右1が必ず薄くなる、と考えてもいいのですが、このページでは、↑のように考えることにしました。そして、これまでと同様にこの仮定3のもとで矛盾が生じない限り、この仮定3を正しいものとして扱いましょう。
この仮定3を導入することによって、例えば
右1SP59+α(▲蓑島)>ローランネプチュン(岡部○)>右1SP58+α(▲蓑島)
という関係から右1の内部数値が同じになっているのは、右1SP59+α(▲蓑島)とローランネプチュン(岡部○)であることが分かり、
ローランネプチュン(岡部○)の右1の内部数値=右1SP59+α(▲蓑島)
になっていると考えることが可能になります。また、簡単のため以下では「ローランネプチュン(岡部○)の右1の内部数値」を単純に「ローランネプチュン(岡部○)」として書くことにします。
※追記
↑で同じ人気値の場合必ずどちらかが必ず◎になると書きましたが、ライバル馬同士の場合、その2頭の組み合わせによっては同じ人気値の場合に右1の優劣関係がランダムで変化する場合もあるようです。しかし、自分の馬とライバル馬との間においてはそういう現象は一度も確認したことがありませんので、とりあえず仮定3は修正しないでよさそうです。
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