人気の数値化〜実用編〜                       Last Update 2008/03/17
 これまで人気の数値化方法をくどくど説明してきたわけですが、これだけではどのようにこの数値を利用すればいいのかよく分からないでしょうから、その利用方法の一例としてここでは遅普通以降の成長型の場合を紹介します。

※要注意
 このページのSP決定方法が100%正しいという保証はどこにもありませんので、あくまで目安としてご利用ください。このページの方法に従って、有望な馬を切ってしまったとしても僕は一切責任を負えませんのでご了承ください。とにかく怪しい馬は全て仮育成するのが基本です。
 
なお、もしこのページの方法に矛盾するような結果を確認されましたら、
掲示板に書き込んでいただくか、こちらまでご連絡いただけると助かります。

遅普通以降の場合
・ステップ0
母は未出走牝馬を使用する。

・ステップ1
7/2以降にデビューOKコメントの出る馬は、
6/4までにSP調教をすることによって7/1にデビューOKコメントが出るように調整する。
(別に6/4デビューになるように調整しても結局は同じなんですけど。
これについてはここを参照してください。)

・ステップ2
父の種牡馬人気値と右1チェックの際に騎乗させる騎手の人気値と性別に応じて
次の γ の値を決定する。

γ =種牡馬人気値騎手人気値β
牡馬の場合:β=0
牝馬の場合:基本的にはβ=4でOK?

・ステップ3
適当なレースで自分の馬とライバル馬の右1を比べ(ライバル馬の馬体重に注意)、
ステップ2で決定した γ について下の表と比べれば最低KSPが決定する。
(ライバル馬の人気ランクを五十音順に並べた物はこちら

人気ランク*1
(SP換算値)
該当ライバル馬*2 3歳7/1の
現在SP値
保証KSP
遅普通以降
KSP範囲
早普通以前*3
103〜104 未確認 105or106−γ 175−2γ (105-γ)÷m-35

(105-γ)÷M-35
101〜102 キャッシュラボーラ(岡部) 103or104−γ 171−2γ (103-γ)÷m-35

(103-γ)÷M-35
99〜100 未確認 101or102−γ 167−2γ (101-γ)÷m-35

(101-γ)÷M-35
97〜98 未確認 99or100−γ 163−2γ (99-γ)÷m-35

(99-γ)÷M-35
95〜96 スマートボーイ(伊藤直) 97or98−γ 159−2γ (97-γ)÷m-35

(97-γ)÷M-35
93〜94 ツルマルイソノツル(横山典) 95or96−γ 155−2γ (95-γ)÷m-35

(95-γ)÷M-35
91〜92 イズミサクセス(的場)
ウメノターボ(勝浦)
93or94−γ 151−2γ (93-γ)÷m-35

(93-γ)÷M-35
89〜90 ジョンカラノテガミ(勝浦)
ルールファスト(福永)
91or92−γ 147−2γ (91-γ)÷m-35

(91-γ)÷M-35
87〜88 未確認 89or90−γ 143−2γ (89-γ)÷m-35

(89-γ)÷M-35
85〜86 クラシカルテースト(横山典) 87or88−γ 139−2γ (87-γ)÷m-35

(87-γ)÷M-35
83〜84 ジューニオ(佐藤哲)
ペイストリーシェフ(柴田善)
85or86−γ 135−2γ (85-γ)÷m-35

(85-γ)÷M-35
81〜82 ゴーストソルジャー(加藤)
マザーメリー(菊沢徳)
83or84−γ 131−2γ (83-γ)÷m-35

(83-γ)÷M-35
79〜80 未確認 81or82−γ 127−2γ (81-γ)÷m-35

(81-γ)÷M-35
77〜78 未確認 79or80−γ 123−2γ (79-γ)÷m-35

(79-γ)÷M-35
75〜76 未確認 77or78−γ 119−2γ (77-γ)÷m-35

(77-γ)÷M-35
73〜74 未確認 75or76−γ 115−2γ (75-γ)÷m-35

(75-γ)÷M-35
71〜72 未確認 73or74−γ 111−2γ (73-γ)÷m-35

(73-γ)÷M-35
69〜70 サンエムタイガー(岡部) 71or72−γ 107−2γ (71-γ)÷m-35

(71-γ)÷M-35
67〜68 未確認 69or70−γ 103−2γ (69-γ)÷m-35

(69-γ)÷M-35
65〜66 ローランネプチュン(岡部) 67or68−γ 99−2γ (67-γ)÷m-35

(67-γ)÷M-35
63〜64 アグネスメディア(岡部)
クラシックグリーン(田中勝)
クロスヘッド(岡部)
シアワセ(岡部)
ヒカリビースト(岡部)
ミュージックロード(岡部)
65or66−γ 95−2γ (65-γ)÷m-35

(65-γ)÷M-35
61〜62 ホッカイライデン(横山典)
マチカネタロー(柴田善)
63or64−γ 91−2γ (63-γ)÷m-35

(63-γ)÷M-35
59〜60 ケイエムスパート(岡部)
シルバーブリゲイド(的場)
ノースシャーディー(武豊)
マイネルトリック(的場)
61or62−γ 87−2γ (61-γ)÷m-35

(61-γ)÷M-35
57〜58 ゴールドセプター(的場)
サイレントリリー(岡部)
サクラブーケ(郷原司)
ジャックランラン(中舘)
スターアスリート(木幡)
ヤングベル(岡部)
レオリョウコウ(後藤)
ロイフリート(中舘)
59or60−γ 83−2γ (59-γ)÷m-35

(59-γ)÷M-35
55〜56 ヤクモアサシオ(横山典)
ユーワクイーン(後藤)
57or58−γ 79−2γ (57-γ)÷m-35

(57-γ)÷M-35
53〜54 アースオブグリーン(郷原司)
ストロングデューク(吉永)
ダイワビアリッツ(田面木)
マグナマキシマ(勝浦)
モンテクラウン(菊沢徳)
55or56−γ 75−2γ (55-γ)÷m-35

(55-γ)÷M-35
51〜52 未確認 53or54−γ 71−2γ (53-γ)÷m-35

(53-γ)÷M-35
49〜50 フリーハンター(横山義)
マコッチャン(横山典)
51or52−γ 67−2γ (51-γ)÷m-35

(51-γ)÷M-35
47〜48 ミュージックロード(沢) 49or50−γ 63−2γ (49-γ)÷m-35

(49-γ)÷M-35

*1ライバル馬の人気ランクはSP換算値になっているので、
自分の馬の『3歳7月1週のSPの現在値+(種牡馬人気値+騎手人気値−牝馬補正)』
と比較することができます。(最後の( )内の3項がステップ2のγに対応)
自分の馬のこの値がライバル馬の人気ランクを上回れば
自分の馬の右1の方がライバル馬の右1より厚くなります。
同ランクになれば基本的にライバル馬の方が右1が厚くなります。
なお、この人気ランクはライバル馬の馬体重が±8kg以内の場合です。
ライバル馬の馬体重が±10kg以上の場合は1ランク下の人気値扱いになります。

*2 ライバル馬に表と異なる騎手が乗っている場合は、
  騎手人気値によって補正できると思われます。
  上の表にあるように実際に岡部騎乗と沢騎乗のミュージックロードにおいても
  (岡部と沢の人気差は16)その関係を確認しています。

*3 超早熟の場合 M=0.79 m=0.70
  早熟の場合 M=0.69 m=0.60
  早普通の場合 M=0.59 m=0.50

例1
父Higest Honor(種牡馬人気=8)産駒の牡馬の場合
後藤騎手(騎手人気値=6)を乗せるとγ=8+6=14となる。
この馬が馬体重が−8kgだったローランネプチュン(岡部)〔人気ランク=65〜66〕
から右1を奪うと、99−2×14=71となり、KSP71以上が確定する。

例2
父ロイヤルスキー(種牡馬人気値=3)産駒の牝馬(β=4)の場合
安田富騎手(騎手人気値=0)を乗せるとγ=3+0−4=−1となる。
この馬が馬体重が+2kgだったフリーハンター(横山義)〔人気ランク=49〜50〕
から右1を奪うと、67−2×(−1)=69となり、KSP69以上が確定する。

例3
父ブラックタイアフェアー(種牡馬人気値=5)産駒の牡馬の場合
▲蓑島騎手(騎手人気値=0)を乗せるとγ=5+0=5となる。
この馬が馬体重が−16kgだったクロスヘッド(岡部)〔人気ランク=61〜62扱い〕
から右1を奪うと、91−2×5=81となり、KSP81以上が確定する。

※注意点
普通に右1チェックする場合は、人気同ランクになると
基本的にライバル馬が右1を持っていくことになるのですが、
自分の馬の能力が高すぎて印がグリグリ状態の場合は自分の馬の方が
右1を奪ってしまう可能性があります。
もし、右1チェックの際にダート適性が高いなどして
自分の馬に右1以外に大量に印がついている場合は注意してください。

早普通以前は?
 ライバル馬との右1を比較すると
3歳7月1週時点でのSPの現在値(KSPではなく内部数値の相当するもの)が分かります。
この情報から早普通以前の成長型に対してもある程度の能力推定ができます。
超早熟、早熟、早普通のSPの初期値は
SPの最大能力値のそれぞれ70〜79%、60〜69%、50〜59%をとります。
早普通以前の成長型はSP能力の自然成長が発生しませんから
何の調教もしない場合は3歳7月1週時点でのSPの現在値=SPの初期値となります。
したがって、右1の比較から決定した3歳7月1週時点でのSPの現在値を
初期値のパーセンテージの範囲で割ってやれば、
KSPの範囲が大まかに決定できるわけです。(表の右端の数値)

しかし、この方法では大まかなKSPしか推定できませんから実際的にはあまり役に立ちません。
実際具体例でこの方法があまり役に立たないことを見ていましょう。

例 ブラダン配合の早普通産駒が▲蓑島騎手を用いて(この時γ=5)
マチカネタロー(柴田善)から右1を奪えて
クロスヘッド(岡部)からは右1を奪えなかった場合

表のマチカネタロー(柴田善)の位置を見てやるとKSPの範囲は
(63−5)÷0.5−35=81
(63−5)÷0.59−35≒63
よりKSPの範囲は63〜81

こんな感じで、あまりに範囲が広すぎて大して役に立ちません。
ということで、最強馬生産においては
早普通以前の成長型で3歳7月1週時点でのSPの現在値が分かったとしても、
この段階ではKSPは幅広い可能性が考えられて直接的には役に立ちません。

藤枝チェックとの併用〜他牧場生産牝馬の場合〜
先ほど見たように、早熟以前の成長型では
右1の情報からだけではKSPがほとんど絞れないのですが、
藤枝チェックと併用することでこの情報は有効に利用できます。
例えば、繁殖生産などで他牧場生産牝馬を利用する場合は
BC登録できないために能力を確定しにくいという問題があります。
しかし、遅普通以降の成長型においては
この問題は藤枝チェックなるチェック方法を利用すれば解決されます。
(この方法についてはここを参照)。

そして、右1比較によって得られた3歳7月1週時点のSPの現在値と
藤枝チェックを組み合わせることによって
早普通以前のKSPも決定することが可能になるのです。
これについてはくどくど説明するより具体例を見てもらった方が早いでしょう。

実例
・クリエイター(種牡馬人気値=3)産駒
・牝馬(β=4)
・SPコメントは2月1週
・成長型は早普通

この馬に▲蓑島騎手(騎手人気値=0)を乗せると、
レオリョウコウ(後藤)から右1を奪えて
マイネルトリック(的場)から右1を奪えなかったとしましょう。
このとき、γ=3+0−4=−1となることに注意して
表のレオリョウコウ(後藤)の位置に注目すると、
この馬の3歳7月のSPの現在値は
59or60−(−1)=60or61 となります。
さて、続いてこの馬に藤枝チェックを用いて41本でSPが仕上がったとしましょう。
すると、この馬のSPの最大能力は
60or61+41=101or102 つまり、KSP=101or102−35=66or67 となります。
そして、2月1週にSPコメントされていたことからKSP=66と決まるわけです。

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