決勝展望
いち:さぁ長かった第6回WBCもついに決勝。いや〜、本当にここまで長かったです^^;
さて、メンバーも凄まじいですが、逃げ馬4頭という構成が何より衝撃的です。
王:実は数年前のWBC開催前に念のためにこういう事態も想定して
私が逃げ4頭、差し3頭、追込3頭で試走した際は逃げ馬はほぼ全滅だった。
いち:なんとそんなことがあったとは。それは逃げ馬の馬主にとってショックな事実ですね^^;
王:しかしそれはあくまで当時試走していた馬のレベルでの話。
今回の決勝に残った逃げ馬のレベルでどうなるかはやってみないと分からないというのが正直なところ。
いち:ところでその試走のときの上位の脚質は?
王:上位4頭のうち3頭が差し馬で2位が追込だったが、メンバーのレベルが違いすぎるので参考にならないと思われる。
いち:なるほど・・・、やはりやってみないと分からないということですか。
確かに既に準決勝の段階で64最強レベルの争いでしたし、
もはや決勝のレベルになれば主催者である僕たちにとっても未知なる領域ですもんね。
王:逃げ馬4頭なので後続は実質6頭競馬になる。
この少頭数の影響で後続の展開がどのように変わるのかが大きな鍵となるのではというのが私の予想。
いち:確かに6頭と8頭ではやや異なるレース質の競馬になりそうですね。
ではそろそろパドックの方へと移りましょうか。
パドック
アナウンサー:いち
パドック解説:王
アクコガルアーノ
いち:過去WBCでは圧倒的にSP型逃げ馬有利だったのですが、この馬がその流れを根底から覆しました。
王:正直WBC条件でブロークンアイズに東京芝2000mを真っ向勝負で勝てる馬がいるとは思っていなっかっただけに私にとっても衝撃。
多頭数逃げになってどうなるのか全く読めないが安定感は活きてくるようなら期待は大きい。
アミュスレイザー
いち:さぁいよいよ前回王者の登場です。馬柱を見れば分かるように5戦4勝とWBC実績はメンバー中ブッチギリトップです。
しかし、今回は史上最強級のメンバーに加えて、逃げ馬4頭という過去とは比べ物にならないほど苦しい展開となります。
唯一のWBCのチャンピオンベルトを2度巻いた王者のプライドにかけてこの苦境を乗り切るのでしょうか?
王:序盤での安定度はなかなかの馬だが、この馬と同等以上の安定感を持つ逃げ馬が2頭いるのがどうか。
それと、この馬が密かに稼ぎどころとしていた旧第3コーナーがなくなったのは何気に痛いかもしれない。
アリエッタフィーネ
いち:WBCに彗星のごとく登場すると、アリエッタという名前通りの風のような軽やかな走りで64ダビ界に衝撃を与えたこの馬。
そして、この馬の名前のもう一つの意味「アル・フィーネ=終わり」へ向けてついに残すは決勝のみとなりました。
王:まだ底を見せていないこの馬が64史に残る差し馬コクシテフといよいよ対決。
根性の違いか爆発力では分が悪い印象だが、安定感ではこの馬が勝る。
決勝にふさわしい名勝負を期待したい。
スパイロハイライン
いち:準決勝では最後方に近い位置からまさに神脚炸裂でした。
王:準決勝では爆発型の自滅という展開面の助けもあったのも事実だろう。
安定感のある馬が揃った決勝で果たして同じような脚が使うのは難しいかもしれない。
しかし、あの準決勝の脚が決勝で炸裂すれば頂点に手が届く可能性は高い。
ヒージャーカフカ
いち:ここまで勝ちきれないものの常に安定した成績を残しています。
王:この馬の安定感を持ってしてもこの決勝メンバーに入るとその安定感でも一枚劣る。
スパートの大爆発でチャンスを呼び込みたいところ。
ブラッディクロス
いち:予選は楽勝も準決勝は大苦戦しての突破となりました。レベルが上がると苦しいタイプなのでしょうか?
王:外枠からの爆発力を見る限りそういうタイプではないと思われる。
準決勝は同等以上のSP馬が揃っていて中盤でのペースアップに対応できなかったのが一番の苦戦の原因。
したがって、決勝では83−3.75クラスの追込馬同士の中盤での勝負が大きな鍵となる。
ブロークンアイズ
いち:初代王者が予選・準決勝とギリギリでの突破と苦戦続き。特に準決勝は同じ逃げ馬のアクコガルアーノに完敗でした。
王:完全に自分のSPを相手に利用される形になってしまった。
しかし、多頭数逃げ馬勝負というこれまでと異質のステージになればどうなるの分からない。
この馬の基礎能力の高さが活きる展開になるようならもしや・・・。
ヤキミソオニギリ
いち:準決勝ではコクシテフとの真っ向勝負にわずかに敗れましたが見事決勝進出しました。
王:準決勝では第4コーナー(東京芝1600m)での大爆発が何より大きかった。
決勝でもここで爆発できるようならチャンスが出てくる。
ヤブサメコクシテフ
いち:長きに渡って64ダビ界を支えてきたこの馬が未知なる新星アリエッタフィーネとついに初対決となります。
王:基礎能力は互角。気性体質ではやや劣るも、根性ではこちらが上。この両者のわずかの違いがどう出るのか。
予選・準決勝を見る限り、序盤〜中盤では劣勢、直線は優勢という印象だが、
お互いが不在の状況での走りはほとんど参考にならないだろう。
とにかくやってみないと分からない頂上決戦。どちらが奥深さを持っているのか?
ユーティリティ
いち:予選・準決勝と見事なまでの安定感で粘って決勝進出。
王:トータルサム能力では逃げ馬4頭の中ではほんのわずかに劣るので一見苦しそうだが、
多頭数逃げでどうなるのかはやってみないと分からない。
SP差を逆に利用できる展開になればアッと驚く走りを見せる可能性も大いにありそう。