WBC64第6回大会回顧
過去最高の44頭もの参加があった第6回大会。
その頂点に立ったのは64ダビの長い歴史で
常にその中心で数多くの名馬と名勝負を繰り広げてきた
ヤブサメコクシテフでした。
WBCは初参戦でしたが、
昨年主催者が開催した長期リーグ戦のNPBCでもMVPを獲得しており、
短期決戦、長期戦の両舞台で頂点に立つ快挙となりました。
2位はスパイロハイライン。
ここまで大きなBCでは思うような結果を出せませんでしたが、
今大会では予選・準決勝・決勝全て2位とレベルに左右されない
エースにふさわしい走りを見せてくれました。
安定感の高さを考えるとルション最強はこの馬かもしれません。
決勝2頭出しのしょう師は3・4位という結果に。
ヤキミソオニギリは差し馬3頭の争いを考えると
ほぼベストの競馬ができたと言っていいでしょう。
さらなる伸びしろを感じるのは3位ブラッディクロス。
高い安定感に加えて先日のKBXでも終盤戦で力を発揮したように
レベルが上がっても対応できる爆発力も兼ね備えいています。
このメンバーに入るとスタミナが劣るため長距離戦では苦しいのですが、
この馬に4.5耐えクラスのスタミナというのが
ブラダンの最終形態のように思えました。
注目された新星アリエッタフィーネは初めて完敗。
しかし、まだ誕生して間もない馬。
64の名馬たちも最初は試行錯誤で
様々な騎手選択を経て現在形にたどり着きました。
この馬も今後様々なver.を経てさらに進化していくでしょう。
今大会フォティテン産駒最後の砦ということで
個人的に期待していたヒージャーカフカは力負けという結果に。
究極レベルの争いになるとサブパラ勝負となってくるため
ブラダン、ダンバンはおろかルションと比べてもフォティは苦しい
というのが今大会の結果でした。
この馬はフォティテンということを考えると
気性は相当引いている方ですし体質もまずまずなのですが、
ブラダンで引ける能力レンジゆえに
この馬以上のサブパラが揃う可能性も大いにあるブラダンが相手では
分が悪いという結果になってしまいました。
寮馬ヒージャーデリオス級の能力にこのサブパラが備われば
安定Cに負けないはずなのですが。
また、今大会はアクコガルアーノ・ユーティリティという
スタミナ安定型の古豪が参戦したこともあって
過去大会とはやや違った展開となりました。
最後に逃げ馬について考察することで今大会を締めくくります。
果たして64最強逃げ馬はSP型なのかST型なのか。
主催者はこれまでのWBC開催で
ブロークンアイズの強さを直に見てきて
絶対にSP型であると確信していましたが、
今大会のアクコガルアーノを見て大きく考えを改めさせられました。
アクコガルアーノのようなST型逃げ馬は
抜け出す前に他の逃げ馬と
一定期間併せ馬の形になることが多いため、
この間に後続との差をさらに広げて逃げ切るための貯金を増やすのですが、
ブロークンアイズのようなSPのある逃げ馬は
直線入口で単騎先頭も多く、
たとえ並んだ状態でもあっさり抜け出したりと
併せ馬の形になることが少ないのです。
ただし、ブロークンアイズほど逃げ切り能力のある馬なら、
あっさり先頭に立ってもそのまま押し切ることが多く、
格下の逃げ馬相手なら直線であっさり抜け出すSPの高さが武器になるのですが、
トータルサム能力が同格クラスのST型逃げ馬が相手になると、
相手に自らのSPを利用されてしまって
逆に仇となってしまうこともあるようです。
つまり、本来ST型逃げ馬は
単騎であっさり抜け出すと逃げ切る能力に乏しいのですが、
SP型逃げ馬に先行させて道中交わし、
さらに直線入口でSP型逃げ馬に並ばせて叩き合いになって加速して
あとはスタミナで相手をねじ伏せると
後続との差が大きく開いてそのまま逃げ切るという形で
相手のSPを利用できるわけわけです。
以上のことから逃げ馬の究極レベルは
スピードで格下を圧倒するタイプを狙うのか
スタミナで格上を喰うタイプを狙うのか
という方向性でしょう。
個人的に今大会を開催するまでは
ST型逃げ馬の逃げ切り能力のなさが嫌で
大逃げ配合はダンバンが最強かなぁと思っていただけに、
今大会でのアクコガルアーノ・ユーティリティの走りは
ST型逃げ馬の魅力を見せてくれて
個人的には非常に衝撃的でした。
ところで、前大会の締めくくりは
「ここ最近の64界は差し・追込馬の期待の星の登場が目立つものの
逃げ馬の大物がなかなか出現しません。
この2頭(ブロークンアイズ・アミュスレイザーのこと)の逃げ馬に
対抗できそうな強力な逃げ馬が
今後64ダビ界に登場することが期待されます。」
でしたが、あれから1年、まだ逃げ馬の大物は現れていないように思えます。
今大会もWBCに新たな息吹を吹き込んだ逃げ馬は古豪でした。
そろそろ誰かが何かを引く頃のはず・・・。
ちょうどタイミングよく逃げ祭の締め切りが迫っています。
主催者自身は自分がかつて構築した逃げ配合がST重視で
その後上述したようにST型逃げ馬に魅力を感じなくなってしまったため
これまであんまり逃げ配合をやる気が出なかったのですが、
今大会で考え方を改めましたので再びやる気が沸いてきました。
締め切りまでのラストスパートで逃げ馬の新星を64界にそろそろ誕生させましょう!